
先日、東北自動車道を車で北上する機会があり、以前から気になっていた羽生パーキングエリアに立ち寄ってみた。
首都圏を出てまだそれほど時間が経っていないタイミングにあるPAということもあり、旅の序盤の休憩スポットとして選ぶドライバーは多いのではないかと思う。
実際、平日の昼過ぎだったにもかかわらず駐車場はかなりの車で埋まっていて、その人気ぶりが伝わってきた。
建物に足を踏み入れて驚いたのは、その世界観の作り込みだ。
羽生PAの上り線は「鬼平江戸処」と名付けられていて、時代小説「鬼平犯科帳」の舞台となった江戸の町並みを再現したつくりになっている。
木造の軒先が連なる通りを歩いていると、高速道路のパーキングエリアにいることを一瞬忘れてしまうくらいで、まるで小さなテーマパークに迷い込んだような感覚だった。
提灯や看板の意匠も凝っていて、写真を撮りたくなる場所がいくつもあった。
グルメの充実ぶりにも満足した。
蕎麦処では海老天がのった温かい蕎麦をいただいたのだが、海老天が驚くほどぷりぷりで、蕎麦そのものの素朴さとのバランスが良かった。
個人的には熱々の蕎麦もいいけれど、次に訪れるときはざる蕎麦を試してみたいと思っている。
フードコートには他にも定食やどんぶりものなど選択肢が多く、家族連れや観光バスの団体が思い思いのメニューを楽しんでいる様子が印象的だった。
土産物コーナーも見ごたえがあり、地元にゆかりのある名店の品や、鬼平犯科帳にちなんだ商品が並んでいて、ただの休憩以上の時間を過ごせる。
パーキングエリアというと、トイレ休憩と自動販売機くらいのイメージを持っていたのだが、羽生PAはその常識を覆してくれた。
短い滞在時間ではあったものの、旅の途中にちょっとした非日常を味わえる場所として、羽生PAは十分に立ち寄る価値があると感じた。
今度は下り線側にも寄って、雰囲気の違いを見比べてみたい。

